“車を愛する同志” トヨタ・マツダが提携で目指す未来会見内容を詳報(2/2 ページ)

» 2017年08月05日 10時30分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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主な質疑応答

 記者会見では、トヨタの寺師茂樹副社長とマツダの丸本明副社長が詳細な質疑応答に対応した。主なやりとりは以下の通り。

――開示資料には「今後は両社の業務提携関係の進捗(しんちょく)に応じて、さらなる資本提携関係の強化を検討していく」との文言が記載されているが、これはどういうことか。トヨタはダイハツ工業と同様、マツダを傘下に収める方針なのか。

photo トヨタによる開示

トヨタ 寺師茂樹副社長: 両社の関係は、自主性を重んじることが基本。今後出資比率を高める場合があったとしても、マツダの方針に口を出すつもりはない。われわれはあくまで「同志」であると考えており、傘下に入って頂く予定はない。

――サプライヤーは、部品調達に関して、今後トヨタとマツダがどう動くかについて注目していると考えられる。部品面の展望を教えて欲しい。

マツダ 丸本副社長: 今回の資本提携は技術開発が目的であり、部品を共同で調達・生産することとは切り離して考えている。合弁工場で何らかの部品を調達する可能性はあるが、決定事項ではない。今後検討していく。

――トヨタは、米合弁工場でEVを製造する可能性について言及していたが、マツダはクロスオーバー車種以外を製造する意向はあるのか。

マツダ 丸本副社長: 現時点では未定。今後検討していきたい。



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