道は自分で切り開く 少しずつでもいいから前に進むMAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(4/4 ページ)

» 2017年09月30日 07時00分 公開
[LINAITmedia]
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後退しても、また前に進めばいい

 今回の米国留学はわずか3カ月間でしたが、私の人生にとって変え難い出来事となりました。自分が置かれた立場もあるけれど、日本にいるとどうしても考えが小さくなってしまいがちでした。けれども、米国の文化に触れ、さまざまな人たちと出会うことで、もっと自由に挑戦したほうがいいと痛感しました。

サンフランシスコにも観光に。後ろに見えるのはゴールデン・ゲート・ブリッジ サンフランシスコにも観光に。後ろに見えるのはゴールデン・ゲート・ブリッジ

 元々、小さいころから英語に興味があって、ずっと留学したいと思っていました。10代で歌手になり、その後MAXとして20年以上活動してきて、ようやくこのチャンスが巡ってきたのです。これから先のことを考える中で、海外で暮らしたいし、単に住むだけではなくその環境で新しい仕事をしたいという思いが以前よりも強くなりました。

 そのためには英語力が必要です。もしかしたら英語をペラペラに話せるようになるまでにはあと10年、20年かかるかもしれません。けれども、夢に向かって挑戦するのに年齢は関係ないです。たとえ60歳になっていても、やりたいならどんどんやってみようと考えています。自分の人生だし、悔いのないように、自由に羽ばたきたいと思いました。

 グループで活動していると、和を乱してはいけない、迷惑をかけてはいけないということが一番先に来ます。例えば、自分の気持ちや都合だけを最優先してスケジュールを組むことはできません。その一方で、MAXの人生もあるけど、メンバーそれぞれの人生もあるので、もっとバランス良くやってもいいのではと思います。幸いにも、今はメンバー個々が活動の幅を広げて、いろいろな分野に挑戦しているので、今後はグループも個人も良い方向に進んでいくはずだと感じています。

 道は自分で切り開き、少しずつでもいいから前進していれば、きっと結果はついてきます。そして前進することだけがすべてではありません。たとえ後退しても、また次の一歩を踏み出せばいいのです。前進、後退の繰り返しでも諦めないことが大切です。

著者プロフィール

LINA(リナ)

1977年2月26日生まれ。沖縄県那覇市出身。1995年、4人組ボーカルダンスグループ「MAX」としてデビュー。1996年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレイク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表。紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年はバラエティなど、ソロでも活躍の場を広げている。

オフィシャルブログ「Lips」

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