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» 2017年09月29日 12時14分 公開

企業努力も限界に:鳥貴族28年ぶり値上げ 人件費と食材費高騰の“二重苦”に追い打ちかけたもう1つの理由 (1/4)

「280円均一」という低価格を売りにしている居酒屋チェーンの鳥貴族が、28年ぶりに値上げに踏み切り、10月1日から一律298円(税別)となる。

[産経新聞]
産経新聞

 「280円均一」という低価格を売りにしている居酒屋チェーンの鳥貴族が、28年ぶりに値上げに踏み切り、10月1日から一律298円(税別)となる。値上げは、慢性的な人手不足による人件費の高騰と、天候不順による食材費の上昇という“ダブルパンチ”に見舞われたからだ。さらに最近、お酒をめぐる「ある規制」が、同社の低価格戦略に追討ちをかけたというのだが…。

 鳥貴族は、280円の均一価格という分かりやすさと、安さなどを武器に人気だ。9月中旬、東京都墨田区の鳥貴族では、午前0時近くになっても店内は満員だった。都内に住む30代女性は、「鳥貴族には仕事帰りに同僚と一緒にときどき来店する。値上げは残念」とこぼした。

photo 鳥貴族は280円均一という安さと品質が人気で、遅い時間まで賑わう(東京都杉並区)

 創業者の大倉忠司社長(57)が昭和60年、大阪府東大阪市の近畿日本鉄道(近鉄)俊徳道(しゅんとくみち)駅前に1号店をオープンし、鳥貴族はスタートした。当初は「全品250円均一」だったが、平成元年4月に消費税(3%)が導入されたタイミングで280円均一に値上げした。しかし、変わらない品質と安さで人気は衰えなかった。

 その後、消費税は9年4月に5%、26年4月に8%に引き上げられたが、全品280円均一を守り抜いた。その間、17年に東京都に初進出するなど人気は全国に広がる。

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