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» 2017年10月18日 11時50分 公開

「危険運転致死傷罪」は適用困難か:東名の夫婦死亡事件、執拗かつ悪質な進路妨害は「過失」か「危険」か (1/3)

東名高速道路で停車中のワゴン車にトラックが追突して夫婦が死亡した事件で、神奈川県警は進路妨害により事故を誘発したとして男を逮捕したが、容疑は運転時の過失を問う自動車運転処罰法違反の「過失致死傷」などだった。

[産経新聞]
産経新聞

 神奈川県大井町の東名高速道路で6月、停車中のワゴン車にトラックが追突して夫婦が死亡した事件。神奈川県警は進路妨害により事故を誘発したとして男を逮捕したが、容疑は運転時の過失を問う自動車運転処罰法違反の「過失致死傷」などだった。逮捕から17日で1週間。執拗(しつよう)に被害者の車の通行をふさぐなど、悪質な運転の実態が徐々に明らかになっているが、「過失−」より罰則の重い同法違反の「危険運転致死傷」は、適用できないのか。

photo 東名高速道路で起きた2人死亡事故の経緯

 事故は6月5日夜、東名下り線で発生。一家4人が乗車したワゴン車が乗用車に幅寄せなどの進路妨害をされ停車した後、トラックに追突され、静岡市の自営業、萩山嘉久さん(45)と妻の友香さん(39)=が死亡。娘2人も軽傷を負った。

 県警は約4カ月後の今月10日、乗っていた乗用車でワゴン車の進路を妨害していた福岡県中間市のアルバイト、石橋和歩容疑者(25)を逮捕。動機について「むかついたのでやった」と供述したという。

 県警によると、石橋容疑者は事故の直前、現場の約1・4キロ手前のパーキングエリアで駐車位置をめぐり萩山さんに注意され逆上。萩山さん一家のワゴン車を追い掛けて何度も車線変更して進路をふさぎ、追い越し車線で無理やり停止させた。

 妨害行為は約1分間にわたり行われたとみられ、ワゴン車のドアを開けさせて萩山さんの胸元をつかんで車外に引きずり降ろそうとした疑いもあるという。

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