DeNAラミレス監督の采配力と人心掌握術に感動赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2017年10月26日 12時50分 公開
[臼北信行ITmedia]
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ラミレス監督の人心掌握術

 読売ジャイアンツでの現役時代から「将来はジャイアンツで監督をやりたい」とラミレス監督は公言していた。その後、巨人を離れてベイスターズへ移籍。縁あって現在の地位に座り、別の球団で夢がかなった。

 今季はその巨人とレギュラーシーズンで壮絶な終盤戦でのデッドヒートを制し、CS出場圏内の3位に滑り込んだ。CSでの下克上達成はレギュラーシーズン最後で古巣を11年ぶりのBクラスへと追いやった自信が知らず知らずのうちにラミレス監督の身に付いていたこともプラス材料となったに違いない。

 ラミレス監督のCSでの戦いぶり、そして短期決戦での勇気ある采配やチームの面々に対する人心掌握術は組織社会に生きる人たちにも大きな参考となるのではないだろうか。いずれにしてもラミレス監督とベイスターズの面々には胸を張って日本一の座を狙ってほしい。日本シリーズでも福岡ソフトバンクホークスを相手にベイスターズ旋風が巻き起こることをぜひ期待したいところだ。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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