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» 2017年11月14日 12時27分 公開

依存〜歪んだアイドル崇拝(1):「AKB商法」ファン暴走 のめり込み、ストーカー・万引き (1/6)

アイドルは個人活動も含めると2千組近くに上るとされ、身を崩すほどのめり込むファンも少なくない。なぜ彼らは“崇拝”するのか。

[産経新聞]
産経新聞

 アイドルは個人活動も含めると2千組近くに上るとされ、身を崩すほどのめり込むファンも少なくない。なぜ彼らは“崇拝”するのか。

ドキドキして覚えていない

photo 須藤凜々花ファンの男性が購入した山積みのCD

 大阪府の物流会社で在庫管理の仕事に就く会社員、鈴木雅雄(30)=仮名=の初恋は26歳のときだった。相手は、アイドルグループ「NMB48」のメンバーだった、「りりぽん」と呼ばれている須藤凜々花(すとう・りりか)(20)。鈴木はそれまで、誰かと交際した経験もなければ、恋愛感情を抱いたことさえなかった。

 須藤の握手会には、参加条件の新曲CDを手に入れるなどして、欠かさず駆けつけている。参加したのは約50回。何回も列に並び、須藤の手は数百回握りしめたはずだが、「いまだにドキドキして何を話したのか覚えていない」という。

 高校を卒業後に今の会社に就職した。実家暮らしで、外食費などを除けば、収入の手取り額二十数万円はほぼ使うことがない。26歳までの8年ほどで貯金は1千万円近くになった。

 だが、須藤に出会って、その生活は変わった。

 須藤が登場する握手会はどこでも駆けつけたし、メンバーをファン投票で順位付けする「総選挙」では、須藤の順位を押し上げるため投票券の付くCDを大量に購入した。

 収入はほぼ須藤の応援に投じ、足りない分は貯金を取り崩した。貯金は5年足らずで10分の1まで減り、逆に、部屋の押し入れには同じタイトルのCDが山積みとなった。

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