“社風”に合った人を採用できる「ミツカリ」が目指す世界HR Tech最前線(3/5 ページ)

» 2017年11月21日 11時00分 公開
[鈴木亮平ITmedia]

――ミツカリはどのような仕組みでマッチ度を判定しているのでしょうか。

表: ミツカリでは、応募者と企業側(部署単位)の“双方”が、10分程度で終わる適性検査(性格診断)を受けます。この適性テストを解いていただくことで、AIが「タイプ」を分析し、応募者がどの部署・部門と相性が良いのかを提示してくれます。

 これまでは、応募者のタイプが分かっていても、それが自社と合っているのかどうかについては不透明でした。ミツカリでは自社の内部も見える化することで、どんなタイプの応募者なら、どの部署の上司と価値観が合うのかを分析し、マッチ度の高い職場を割り出してくれます。

photo 部署・部門ごとに「マッチ度」を可視化する

 「うちの社風はこうです」といっても、結局は本人が直接関わる上司や先輩との相性が良くなければ、意味がありません。また、従来の適性検査では「このタイプは営業向き!」といった結果までは出てきますが、同じ営業でも職場によって価値観が大きく異なります。

 ミツカリでは「職場」「人」単位で切り分けてマッチ度を分析できるので、配属先でのミスマッチを防ぐことができるのです。これが、サービスの大きな特徴です。もちろん、ライフイベントなどによって社員の価値観が変化する可能性もありますが、1〜2年にくらいの頻度で再受験することで対応できます。

 また、採用後も「退職した人」「評価されている人」といったように、結果のデータも蓄積していけるので、分析の精度も使えば使うほど、高めていけます。

 リリースしたのは約1年半前ですが多くの企業から引き合いがあり、既に導入企業は700社、登録者は3万人を超えています。

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