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» 2017年11月30日 06時00分 公開

厳密な測定を基に:単位の定義、来年見直し キログラム新基準に日本の技術が貢献 (1/3)

物理や化学で扱う4つの単位について来年、定義を改定するための国際的な審議が行われる。

[産経新聞]
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 物理や化学で扱う4つの単位について来年、定義を改定するための国際的な審議が行われる。科学技術の進歩で厳密さが必要になったからだ。改定作業に初めて参加する日本は約130年ぶりとなるキログラムの見直しに貢献しており、西欧が主導してきた単位の歴史に新たな足跡が刻まれる。(原田成樹)

photo 単位が変わる

原器から物理定数へ

 重さや長さ、時間、温度など7つの基本的な単位は、世界各国が加盟する「メートル条約」で統一されている。このうち改定するのは重さのキログラム、電流のアンペア、温度のケルビン、物質量のモル。基準となる人工物の計測に頼ったり、単位同士の整合が取れなかったりする課題があるため、普遍的な物理定数に基づく定義に改める。

 キログラムは18世紀に水1リットルの重さとされたのが始まりで、1889年に白金イリジウム合金製の「キログラム原器」の重さで定義された。

 原器とその複製はパリ近郊で厳重に保管されてきたが、重さに1億分の5程度のばらつきがあり、原器の重さが劣化で変わってしまった可能性がある。

 また、原器を基に作れる最小の分銅は1ミリグラム。精密なはかりで調べられる重さは0.1マイクログラム(マイクロは100万分の1)が限界だ。これでは微小な重さの測定が必要な先端技術の要求に応えられない。

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