日本ハムからポスティングシステムによるメジャーリーグ(MLB)移籍を目指す大谷翔平投手の新天地が注目されている。MLB公式サイトを含め米メディアでも報じられているように大谷側は連日に渡って複数のメジャー球団と交渉を続けており、その行き先は徐々に絞られつつある。
当初、日米のメディアで移籍の最有力先とみられていたニューヨーク・ヤンキースは早々に脱落。西海岸を拠点とする球団が移籍先の候補として取り沙汰されるなか、ここにきて「本命」と目されているのがサンディエゴ・パドレスだ。
ナショナルリーグ西地区のパドレスは2007年に2年連続で地区優勝を果たして以来、ここまで11年間もポストシーズン進出を果たせていない。今季も71勝91敗で借金20の地区4位に沈み、低迷中だ。保有するマーケットが小さい上に地味な印象もぬぐえないが、メジャーでも二刀流での起用を望む大谷にとっては案外融通も利いて溶け込みやすい球団となるかもしれない。
パドレスには今のところスーパースター級のメジャーリーガーがほとんど所属していないことから球団がOKさえすれば、周りに遠慮する必要もなく二刀流でのプレーに集中できそうな感がある。またナ・リーグは日本のパ・リーグのようなDH制が敷かれていないので投手として出場した試合では確実に打席に入れるし、マウンドに立たない日でも代打起用や本拠地でのインターリーグならばDH出場が可能だ。それこそ活躍次第でルーキーイヤーから、いきなり中心選手になる可能性もあるだろう。
しかもパドレスは08年から日本ハムと業務提携を結んでいる。今季からヘッドハンティングで獲得したスポーツディレクター、中垣征一郎氏は昨年まで日本ハムのトレーナーを務め、大谷についても入団当初からトレーニングメニューを考案するなど面倒を見続けてきた。業務提携を結ぶパドレスならば二刀流起用のデータを持つ日本ハムから助言も得られるし、何より大谷のことを知り尽くす中垣氏という大きな存在もある。複数のメディアがパドレスをこぞって最有力と唱えているのもうなづけるところだ。
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