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» 2017年12月14日 18時18分 公開

開発への参加は否定:トヨタとパナソニックの開発電池、使う可能性十分ある=スズキ社長

スズキの鈴木社長は、トヨタとパナソニックが協業の検討を表明した車載用電池について、供給を受けることは「十分、可能性としてある」と述べた。

[ロイター]
photo 12月14日、スズキの鈴木俊宏社長は、トヨタ自動車とパナソニックが協業検討を表明した車載用電池について、開発分野では「スズキが入り込む余地はない」とする一方、供給を受けることは「十分、可能性としてある」と述べた。写真はスズキのロゴ。都内で10月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - スズキ<7269.T>の鈴木俊宏社長は14日、トヨタ自動車<7203.T>とパナソニック<6752.T>が協業の検討を表明した車載用電池について、開発分野では「スズキが入り込む余地はない」とする一方、供給を受けることは「十分、可能性としてある」と述べた。軽自動車「スペーシア」の発表会後、記者団の質問に答えた。

スズキはトヨタとの提携内容の具体化に向けて協議を進めている最中で、11月には2020年ごろインド市場における電気自動車(EV)投入での連携を表明している。

EVやプラグインハイブリッド車(PHV)など電動車時代の到来をにらみ、トヨタとパナソニックは13日に電池分野での協業検討を発表。鈴木社長は両社の同分野での提携について「新聞で知っただけで、どういう形になっていくかまだ分からない」と語った。その上で「われわれには電池のノウハウがない」として「なかなか入り込む余地はないのではないか」と開発への参画は否定した。

ただ「電池の規格化が遅れると本当に大変なことになる」と指摘。開発では「いろんなメーカーを巻き込み『チーム・ジャパン』という形で進めればいいのではないか。日本の技術力をもってすれば良いものができる」と話し、数がまとまることでコスト低減効果も生まれ、「品質や性能でもレベルアップしてくれれば、(開発された電池を)使っていくことは十分、可能性としてはある」と述べた。

<背高ワゴン市場、新型「スペーシア」で攻勢>

スズキは同日、全面改良したスペーシアを発表。軽自動車として初めて後退時の衝突を避けるブレーキを採用するなど安全装備を充実させた。車内空間の広い背高ワゴンタイプで、国内新車販売で11月まで3カ月連続首位だったホンダ<7267.T>の「N―BOX」など強力なライバルが存在する競争市場だ。

価格帯はN―BOXより低めに設定しており、鈴木社長は「装備はかなり充実させているが、顧客の手が届く価格で提供することがスズキの強み。それをやっていかないと生き残っていけない」と述べた。月間販売目標は派生車の「スペーシア・カスタム」と合わせ1万2000台を目指す。

来年の軽自動車市場全体については「180万台をちょっと超えるところまではいくのではないか」と予想し、「今年を上回るような台数達成に向けて、営業力やサービス力、商品力の強化に取り組んでいる」と語った。

(白木真紀)

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