稼ぐためだけの副業はオススメできない常見陽平のサラリーマン研究所(1/3 ページ)

» 2017年12月15日 06時00分 公開
[常見陽平ITmedia]

 北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手のエンゼルス入団が決まった。多くの球団が手を挙げたが、大谷がこだわったのは投手と打者の「二刀流」だった。

 伝説の野球選手、ベーブ・ルースも二刀流だった。朝日新聞の「天声人語」(2017年12月12日掲載)によると、二刀流のきっかけは、チームの有力選手が次々と兵役に取られたため、ルースは登板のない日も外野手として試合に出ることになったという。打者としても頭角を現し、ホームランを連発する。しかし、やはり両立は難しく、監督に弱音を吐き、打者にシフトする。

 この2人のエピソードで、サラリーマンの副業を思い出してしまった。ここ数年、副業は話題になる。政府も企業も副業解禁に向け動いている。副業に関しては、法律上も位置付けがグレーで、職業選択の自由などの観点から、もともと認められているという考え方もあるが。

 意識高い系は、この手の新しいコンセプトを、解禁するべきか否かというレベルで議論する。ネット選挙の時もそうだった。いかにもそういう動きをバカにしそうな私だが、ここではもう副業容認ありきで意見を言いたい。今年で副業を始めて11年という立場から。

photo 常見氏が語る、副業論とは
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