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» 2017年12月22日 06時00分 公開

アクアライン20周年:羽田30分、成田へ60分 企業・アウトレット続々誘致 (1/2)

アクアライン着岸地は企業から熱視線を浴びている。

[SankeiBiz]

 「アクアラインの800円化で輸送コストの削減が望め、首都圏から近い立地の良さも魅力に思えた」。事業拡大のための新天地を求めていた航空機部品の製造・整備作業会社「多摩川スカイプレシジョン」の渡辺鉄也社長(65)はそう決断し、平成27年3月、東京都大田区から、木更津市と君津市にまたぐ企業用地「かずさアカデミアパーク」に本社を移転した。

アクアライン20周年:値下げで交通量2倍に 千葉県知事「通行料800円の継続は絶対必要」

photo 買い物客でにぎわう三井アウトレットパーク木更津。商業施設誘致の起爆剤となり、周囲にはテーマパークなども相次いでオープンした=木更津市(中辻健太郎撮影)

 航空機部品を扱う同社にとって、空港へのアクセスは大きな意味を持つ。元々は横浜市や船橋市など東京近郊の選択肢もあったが、同パークはアクアラインで羽田空港へは約30分、成田空港へは約60分と好立地。「実際に開所してみて、立地の良さに成果が上がっていることを実感している」と手応えを明かす。

 同パークはもともと、コンピューター関連などの最先端技術の研究所の誘致を狙っていたが、立地が進まなかったことから24年に、他業種の誘致をスタート。土地の安さやアクアラインの通行料引き下げといった魅力に企業が着々と進出し、引き下げ前の21年4月で56%だった民間企業の進出率は、今年9月には80%に上昇した。

 また、袖ケ浦市の「袖ケ浦椎の森工業団地」でも、今年3月に行われた第1回入札の結果、総面積の54%が落札された。県企業立地課は「来年予定の第2回入札についても企業から問い合わせが多く、800円化の恩恵が広がっている」と話している。

ホームセンターも家電量販店も

 商業面でも、アクアライン着岸地は企業から熱視線を浴びている。今では木更津市の名スポットの1つとなっている大型商業施設「三井アウトレットパーク木更津」が、同市金田東地区に24年4月に開業したのを皮切りに、同地区ではその後、ホームセンターや家電量販店が相次いで開業。川崎市から同施設に買い物に来た会社員、須藤文子さん(40)は「すぐに来られるのでよく来る。周囲の施設もすごく充実していて、一日中楽しめる」と笑顔で話す。

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