国内新車販売、17年は5.3%増で500万台回復 12月は0.8%減軽3年ぶりプラス

» 2018年01月09日 12時26分 公開
[ロイター]
photo 1月5日、2017年の国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は前年比5.3%増の523万4166台となり、3年ぶりに前年実績を上回った。都内のトヨタのショールームで2015年2月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 5日 ロイター] - 2017年の国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は前年比5.3%増の523万4166台となり、3年ぶりに前年実績を上回った。軽自動車が3年ぶりに前年を上回ったほか、登録車も消費税増税の影響が出る以前の水準を取り戻し、2年ぶりに500万台の大台を超えた。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国自動車協会連合会(全軽自協)が5日発表した数値をまとめた。

軽自動車は同6.8%増の184万3342台となった。ホンダ<7267.T>の「N-BOX」やスズキ<7269.T>の「ワゴンR」などの新型車が寄与した。16年に三菱自動車<7211.T>が燃費データ不正問題で販売を一時停止していた反動もあった。

登録車は4.5%増の339万0824台だった。登録車については、昨年10月以降、日産自動車<7201.T>とSUBARU(スバル)<7270.T>の無資格者による完成検査問題の影響があったが、自販連は「消費者の財布のひもも、少し緩んだようだ」とみている。

昨年12月単月では、新車全体で前年同月比0.8%減の39万4254台となり、3カ月連続で減少した。軽自動車は0.5%減の13万1909台で9カ月ぶりのマイナス、登録車は同1.0%減の26万2345台で3カ月連続で前年同月を割り込んだ。無資格者による完成検査問題を起こした日産とスバルは低迷が続いている。日産の登録車は22.8%減の2万5484台、スバルが同6.7%減の9580台で、日産は3カ月連続、スバルは2カ月連続でのマイナスとなった。

(白木真紀)

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