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» 2018年01月30日 06時00分 公開

ネット時代に悪評広まる:「ブラック中のブラック業界」 先物取引市場凋落のワケ (1/5)

「商品先物取引」の市場が、ここ10年間で最大7分の1程度の規模まで落ち込んでいることが業界団体の統計で分かった。

[産経新聞]
産経新聞

 「リスクを知らされないまま投資させられ、多額の損失を被った」と顧客が訴えるなど、一部の業者による悪質な勧誘が社会問題化していた「商品先物取引」の市場が、ここ10年間で最大7分の1程度の規模まで落ち込んでいることが業界団体の統計で分かった。背景には、法規制の強化や業界への不信感・嫌悪感の高まり、外国為替証拠金取引(FX)や仮想通貨取引といった投資先の多様化があるとみられる。取材に応じた先物取引業界の元営業マンの30代男性は、かつて駆使した巧妙な営業ノウハウを明かした上で、「ブラック中のブラック業界だと思った。時代はずれで、凋落(ちょうらく)はある意味で必然だ」と振り返った。(社会部 小野田雄一)

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人間心理を利用−あえて損失も金銭欲刺激

 「利益が出ると顧客は証拠金(業者に預けている元手)を引き揚げてしまう。それを避けるため、むしろ顧客に損失を出させ、お金を取り返したいという心理につけこんで、“追(お)い証”(追加証拠金)をつぎ込ませるということが行われていた。営業方法も金銭欲を刺激するようマニュアル化されていた」

 約10年前に先物業界に就職し、数年間働いた30代男性は取材にそう明かした。

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