葛巻氏は「バスをより使いやすくすると、乗用車から乗り換えることで渋滞も緩和される。今回もバスの中の混雑情報などを収集、分析することで、より効率の良いバス運行が可能になる。いろいろな情報を使って渋滞を緩和する取り組みを進めなければいけないと感じる」と説明する。
SIP自動走行システム プログラムディレクター 葛巻清吾氏
クルマ社会といえる沖縄で自動走行の公共バスが運行してバスを利用する人が増えれば、交通渋滞の解消につながる。沖縄の交通渋滞は経済的にも大きな損失だと言われている。
また、他の地方で進んでいる高齢化を考えると、地方のクルマ社会でも運転できない人が大多数になってくる。そういった人が自由にいつまでも移動できるというものが地方経済を維持する上で重要だという。
「地方そのものは、移動手段など解決しなければならない問題が多い。決してクルマだけで解決できるのではない、それに合わせた道路の作り方なども一緒に含めてシステムとしてどう整理していくかにある。各地方の課題をしっかり捉えて関係各所が合意すれば、より多くのことが実現できる。なるべくインフラを多くの費用をかけずに、こういうバスを多くのところに活用できるようにしてくことが普及のためのミッションだと言える」(葛巻氏)
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