【一問一答】社長交代のKDDI 田中・高橋両氏が明かす、それぞれの思い「ライフデザイン企業への変革」がテーマ(2/2 ページ)

» 2018年01月31日 18時58分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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高橋氏「ライフデザイン企業への変革目指す」

photo 会見で笑顔を見せる両氏

――社長交代を告げられた際はどう感じたか。

高橋副社長: 3カ年計画の終了後に社長交代すると思っていたので驚いた。その時は頭が真っ白になった。

――これからKDDIをどういう会社にしていきたいか。

 まずは3カ年計画の最終年度をしっかり乗り切りたい。KDDIは通信企業から、電気事業や保険事業などの総合的なサービスを展開するライフデザイン企業への変革を目指している。

 私の強みは、長きにわたって新規事業に取り組んできた点だ。当社の人間では珍しく、音楽、エンタメ、金融など、さまざまな分野の方とお付き合いがある。こうした点を生かして会社をライフデザイン企業に変えていきたい。

京セラから転身のワケ

――新卒として京セラにいったん入社した後、2カ月後に第二電電に入社するというやや異色のキャリアだが、なぜ通信ビジネスに興味を持ったのか。

高橋副社長: 大学を出たころは景気も良く、選択肢が豊富にあった。大企業の歯車になりたくないと思っていたので、当時まだベンチャー企業だった京セラに入った。

 だが、ちょうどその頃に電気通信の民営化が起きた。電電公社が王者NTTとして市場を席巻しようとする中、第二電電が市場に競争原理をもたらそうとする構図を見て感銘を受けた。その後第二電電の創業メンバーと会う機会があり、お話をうかがった際に通信ビジネスに本気で取り組むと決めた。

素顔はアウトドア派

――休日はどのように過ごしておられるのか。プライベートな面も教えていただければ。

高橋副社長: スポーツ好きのアウトドア派。去年は東京マラソンを走った。登山も好きで、休日は基本的に外に出ている。一方、田中現社長は仕事が大好きで、休日も家にPCを並べて頑張っている。今後はその姿を見習いたい。

IoT時代という“ディスラプト”乗り越える

――最後に一言、今後の予測と抱負を。

高橋副社長: KDDIはさまざまな“ディスラプト(崩壊)”を乗り越えてきた企業だ。私はユーザーが固定電話から携帯電話にシフトする流れと、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)からスマホにシフトする流れを両方体験してきた。

 IoT(モノのインターネット)が発達しつつある現在は、より大きなビジネスの変革期。また新しい“ディスラプト”が起こるだろう。

 新規事業を長く取り組んできたこともあり、新しいもの好きな私だが、通信とライフデザインの融合を成し遂げて“ディスラプト”を乗り越え、さまざまなサービスを提供していきたい。

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