インタビュー
» 2018年02月08日 07時00分 公開

地元の産業育成:沖縄の葉野菜不足を解消できるか? 沖縄セルラー子会社が目指すもの (3/4)

[おきぎん経済研究所]
株式会社おきぎん経済研究所

――イチゴ以外にマンゴーの栽培にも取り組んでいるとお聞きしていますが?

 私どものEC(電子商取引)事業でマンゴーを仕入れているのですが、16年は日照不足で不作でした。そこで、マンゴーの毎年の収穫量、収穫時期、出荷時期をきっちり手管理でデータ管理されている農家さんと知り合う機会があり、当社のシステム(制御盤)を使ってデータを収集・分析するIoTの技術や、植物工場のノウハウを利用したLED補光システムの実証実験に取り組むことができました。

 ただし、電気代がかっており、実用性を考えると現実的なラインまで電気代を下げる必要があります。今後は補光の効率化、CO2の添加率、データ収集分析を高めて施設園芸の高度化を図り、最終的にはマンゴーパッケージソリューションとして農家さんに提供したいと考えています。

國吉社長(中央)、アグリ事業営業部長(左)、観光事業推進部長 國吉社長(中央)、アグリ事業営業部長(左)、観光事業推進部長

――観光事業の取り組みについて教えてください。

 観光情報サイトとしての「沖縄CLIP」、ECサイトとしての「沖縄CLIPマルシェ」の2つを軸として観光事業に取り組んでいます。もう1つは本業に近いフリーWi-Fi事業です。

沖縄CLIP 沖縄CLIP

 沖縄CLIPに関しては13年7月にFacebookを、同年8月にWebサイトを立ち上げましたが、おかげさまでFacebookは60万「いいね!」を超え、ホームページは安定的に月間で100万ページビューを超え、沖縄ではトップレベルの観光系情報サイトに成長しています。

 沖縄CLIPの特徴としては編集長を含めて17人のライターがいるのですが、うち15人が本土出身であり、沖縄出身でないからこそ面白い独自の視点を持って、なかなか私たちが気付かないような食べ物や観光スポット、絶景ポイントなどの沖縄の隠れた魅力を情報として提供しています。

 沖縄CLIPマルシェに関しては16年に縁があって譲り受けたEC事業であり、取引先も増え、売り上げも伸びてきています。

 沖縄CLIPマルシェの特徴としては単なるECサイトではなく、先述の沖縄CLIPの観光情報とECを掛け合わせることで、ストーリー性を持たせることです。

 例えば本部町の「キンキンゴーヤー(巨大ゴーヤー)」のブランド復活を種植えから成長過程、出荷までをストーリー仕立てで沖縄CLIPにて紹介し、出口の販売を沖縄CLIPマルシェで行ったことでした。これまでなかなか流通に乗らなかったキンキンゴーヤーをブランド化して付加価値を高めて販売しました。

 フリーWi-Fi事業は沖縄セルラー電話が持っていたWi-Fi設備を開放して、観光客に使っていただくものです。Wi-Fiは沖縄県の観光課題であり、全国ではまれですが無料開放し、沖縄県の統一Wi-Fi整備事業に取り組んでいます。

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