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» 2018年02月09日 06時00分 公開

後任決める社外4人組:危機脱したが……東芝・綱川智社長の去就は? (1/4)

危機を脱した東芝。6月で就任丸2年を迎える綱川智社長(62)は大きなヤマ場を切り抜けた後も「新生東芝」のかじ取りを続けるのか、その去就が注目される。

[産経新聞]
産経新聞

 平成28年12月に米原子力発電事業での巨額損失で債務超過に陥り、綱渡りの経営が続いた東芝−。原発事業のリスクを遮断し、上場維持にもめどをつけて何とか危機は脱したが、今後は解体的な出直しとなるだけに、再成長に向かう道のりは険しい。6月で就任丸2年を迎える綱川智(つなかわ・さとし)社長(62)は大きなヤマ場を切り抜けた後も「新生東芝」のかじ取りを続けるのか、その去就が注目される。

photo 決算会見に臨む東芝の綱川智社長=平成29年8月、東京都港区(桐山弘太撮影)

 「端から見ていても、もうやり切った感があるのではないか」

 東芝社内では現在、綱川氏の胸中を察し、身を引くのではないかという見方もあるようだ。

 綱川氏は自他ともに認める「調整型」のリーダー。「期待されているのは、しがらみのない合理的な判断だ」。28年6月の社長就任時にこう語り、自らの役割を調整役と語っている。

 傍流だった医療機器部門から社長に選ばれたのは、不正会計に関与していないホワイトな人物だったこと、そして優良事業として成長させた医療機器部門の売却を不正会計後の財務改善のために進めた柔軟な判断力を評価されたからだ。当時、成長の柱に据えた原発と半導体の間に立つ調整力が期待された。

 しかし、就任から半年で米原発事業の巨額損失が発覚し、再び経営危機に。決算発表の延期を繰り返し、半導体メモリー事業の売却交渉では二転三転するなど迷走した姿を、綱川氏の調整型の経営手法が裏目に出たからと指摘する向きもある。

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