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» 2018年02月15日 06時00分 公開

因果関係は:犬の鳴き声で「病気になった」、飼い主は「関係なし」 裁判所の判断は (1/5)

「犬の鳴き声がうるさくて体調不良になった」。こんな「ご近所トラブル」が争われた裁判が大阪地裁であった。

[産経新聞]
産経新聞

 「犬の鳴き声がうるさくて体調不良になった」。こんな「ご近所トラブル」が争われた裁判が大阪地裁であった。大阪府内の50代の女性と80代の母親が飼い主らを相手取り、治療費や慰謝料など計約770万円の損害賠償を請求。飼い主らは「犬はきちんとしつけている」「家の壁を厚くするリフォーム工事もした」などと述べ、鳴き声は「通常の生活音の範囲内」として体調不良との因果関係はないと反論した。ご近所の犬の鳴き声は我慢できる程度のものなのか、犬の鳴き声で果たして体調不良にまでなってしまうのか。数々の疑問に対する裁判所の答えは−。

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「頭を殴られたようにうるさい」

 判決や訴訟記録から経緯をたどる。

 現場は大阪府北部の住宅街。翻訳やエッセー本の執筆が仕事の女性は、2階建て住宅の実家で両親と暮らしていた。

 平成22年、女性は隣の家や近くの家で飼われている犬の鳴き声をうるさいと感じ始めるようになった。鳴き声の“発生源”とされたのは隣のAさん宅で飼われている室内犬2匹と、女性宅から西約40メートルのBさん宅で飼われている犬1匹だった。

 女性の訴えによると、犬はほえだしたら30分間ほえっぱなしのときもあり、「頭を殴られるようなうるささを感じた」。女性は実家2階を仕事場にしていたが、鳴き声で集中できないことがあり、図書館で仕事をするようにもなったとして、女性の母親がAさんとBさんに配慮を求めた。

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