串カツ田中はこれまで定着率向上のためにさまざまな取り組みを行ってきた。たとえば「串カツ検定」と呼ばれる社員の技能を評価する制度。串カツを揚げるスピードや仕上がりの美しさを評価して給与に反映させるものだ。
しかし、こういった制度はほかの外食大手でも導入している。これだけでは約30%という高い離職率を抜本的に改善することはできない。今回の制度改正を打ち出した背景には独自の取り組みを行わないと状況がますます悪化するという危機感があるのだろう。貫社長も「他社よりも低い離職率を本気で目指す」と発言している。
今回の取り組みが成功すれば待遇面での見直しを検討する競合他社が増えてくるだろう。
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