“若手発信”のプロジェクトが職場を変えた 新卒社員の奮闘理解得ることから(4/4 ページ)

» 2018年02月27日 07時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]
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実体験を“ソフト”の提案に生かす

 ほかにも、2カ月に1回、各部署が持ち回りで企画する交流パーティー、他の社員に感謝の一言を書いたカードを貼り出す「ありがとうの木」などを企画。「ありがとうの木」では、2〜3月の繁忙期が終わったタイミングで、東京オフィスと前橋工場の社員が互いに感謝を伝え合う試みも実施。2カ所の拠点で業務連絡のやりとりはあっても、お互いの顔も知らない社員が多い。忙しくて伝えられなかったお礼を伝える機会を設けて、拠点間の交流を図った。

 あいさつ運動から段階を重ねた取り組みが実を結び始めている。「たくさんの人が楽しんでくれるようになったパーティーも、オフィス移転直後の状態で実施していたら、盛り上がらなかったと思います。取り組みが連鎖して、社内の雰囲気が良くなってきました」(渡辺さん)

photo オフィス中央の交流スペースで実施しているパーティー。各部署が持ち回りで企画する
photo 感謝の気持ちを伝え合う「ありがとうの木」

 入社4年目の渡辺さんと村山さんは、ワクワクプロジェクトからは3月で卒業となる。村山さんは「プロジェクトによって若手とベテランが話す機会が増え、普段の仕事もスムーズになったように感じます。後輩たちにも同じ経験をしてもらいたい」と話す。渡辺さんも「他の人と仕事をする、というのがどういうことなのか、学ぶことができました。いい経験になりました」と振り返る。

 この経験を今後の仕事にも生かす。「『働き方改革』は(プラスにとって)追い風。お客さまに対して、実体験を踏まえて提案ができます。うまくいった話ばかりではないので説得力もある。『ウチでもできそう』と思ってもらえるような提案ができれば」(渡辺さん)。経験を糧に、オフィス空間や家具という“ハード”だけでなく、それをどのように使えば働きやすくなるか、“ソフト”の部分の提案力を伸ばしていく。

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