サラリーマンが盛り上がるのは、なんと言っても自社の人事だ。経営陣の交代、昇進、昇格、異動など、多くの人は身近な人事が気になって仕方がないはず。自分が所属する部署の人事については、管理職の顔ぶれがどう変化したかに注目しよう。出身部署だけでなく、タイプも分析しなければいけない。
このように書くと、「タイプを分析することなんてできないよ」と感じられたかもしれないが、簡単な方法がある。筆者がオススメするのは、心理学者・三隅二不二(みすみ・じゅうじ)氏のPM理論だ。
P(パフォーマンス)型
「目標達成」を志向する。目標設定や計画立案、メンバーへの指示などにより目標を達成する。合理的であり目的志向が強く、ともすると冷徹と捉えられがちな指導をするタイプ。
M(メンテナンス)型
「集団維持」を志向する。メンバー間の人間関係を重視し、集団としてのまとまりを維持するタイプ。
この2つで2軸をつくり、分類する。
PM型
目標を明確に示し、成果をあげられるとともに集団をまとめる力もある。
Pm型
目標を明確に示し、成果を上げるが、集団をまとめる力が弱い。成果は上げるが人望がないタイプ。
pM型
集団をまとめる力はあるが、成果を上げる力が弱い。人望はあるが、仕事はいまひとつというタイプ。
pm型
成果を上げる力も、集団をまとめる力も弱い。リーダー失格タイプ。
PM理論の詳しいことは他稿を見ていただくとして、どのようなタイプかを理解すると、日々の付き合い方が分かってくる。いや、何よりも経営の意図を理解できる。
中には首をかしげたくなる人事もあるだろう。例えば、人格に問題がある金の亡者タイプが自分の上司になるパターンだ。ただ、そうした人を抜てきするということは、経営の方向性を示していることにもなる。それだけ、その会社の業績が不安定だということだ。
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