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» 2018年03月12日 06時00分 公開

停電時でも使える:姿消す公衆電話、震災前の3分の2以下 使用法知らない子供も (1/2)

東日本大震災のような災害に強い通信インフラである公衆電話が街中から姿を消している。

[産経新聞]
産経新聞

 東日本大震災のような災害に強い通信インフラである公衆電話が街中から姿を消している。公衆電話は停電時でも使えるなどの利点があるが、現在の台数はピーク時の2割以下、震災当時の3分の2以下まで減少。公衆電話を使ったことがない子供も増えており、NTT東日本などは利用法の周知や災害時用の公衆電話の設置を進めている。

photo 津波被害を受けた宮城県南三陸町の公衆電話。姿を消しつつある公衆電話には災害に強い一面もある=11日午後(飯田英男撮影)

 東日本大震災のような大規模災害では電話が混み合い、携帯電話のほか固定電話でも通信規制が実施される場合がある。しかし公衆電話は規制対象外であるほか、停電時も硬貨なら利用可能。東日本大震災が起きた平成23年3月11日、NTT東管内の公衆電話の通信回数は前日の約10倍を記録した。

photo 2011年3月11日、東日本大震災当日午後7時過ぎのJR東京駅。携帯電話が通じにくくなり、公衆電話に長い列ができた(土樋靖人撮影)

 しかし公衆電話は姿を消しつつある。昭和59年度のピーク時で93万台だった全国での設置台数は、震災が起きた平成22年度には25万台まで減少。さらに28年度には16万台まで減った。

 設置台数減に伴い、公衆電話になじみがない世代も増えた。NTT東の調査では公衆電話を使ったことがない小学生は約85%。このためNTT東は2月から、使い方を記したシール計14万枚を公衆電話に貼ったり、小学校約2200校へチラシやポスターを配ったりする啓発活動を始めた。

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