イメチェンのチャンスが来た 服を捨てよ、町に出よう!常見陽平のサラリーマン研究所(2/2 ページ)

» 2018年03月23日 06時45分 公開
[常見陽平ITmedia]
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服を捨て、町に出よう

 なお、服に関するエピソードと言えば、「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社)シリーズや「人生はニャンとかなる」(文響社)のシリーズで知られる水野敬也氏のエピソードを思い出す。

 彼は以前、真のファッションノウハウを確立すべく、持っている服を全部燃やし、全裸から出直すという取り組みをしたことがある。いまだにそのログが、しかも公式サイトに残っていて笑える。いや、最後は全裸になるのはどうかと思うが、イメチェンをやるなら、いらない服を全部捨てるくらいの勢いがあってもいいだろう。

 また、私の愛読書「課長島耕作」(弘兼憲史、講談社)シリーズは、主人公の島耕作の出世、高齢化に合わせて服がどんどん変わっていくのが印象的だ。課長時代はスタイリッシュなきれいめ系だったが、役職が上がるにつれ、服の高級感が増していく。

 若干の自分語りをするなら、私は大学教員、評論家という自分のポジションを考えて服を買っている。グレード感、やや在野的な雰囲気になることを大事にしている。境野さん流の整理術は実践しているほうで、今の自分に合わないと感じるものは、どんどん手放すことにしている。

 今なら、ファストファッションはもちろん、それ以外のブランドでも良いものを安く買える時代である。新しい期を前に、服を捨てて新しい自分を求めて町に出よう。

常見陽平のプロフィール:

 1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。

リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』『エヴァンゲリオン化する社会』(ともに日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)『普通に働け』(イースト・プレス)など。


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