求人情報に実態と異なる記載をする飲食店は少なからず存在するという。
「業績連動型の賞与を支払うと説明する店舗がありますが、実際には支給されないケースもあります。当社では前年度の支給実績を聞いたり、賞与の定義を事前に聞き出したりするようにしています」
提示された条件よりも実際の休日が少ないケースもある。「当社が指摘をすると『あともう1人採用できれば、求人情報通りの待遇にできます』と言い訳をされたこともありました」
久田部長は労務環境と福利厚生が十分に整備されていない飲食店が少なくないことを嘆く。業界のトレンドは明らかに従業員の待遇を改善する方向で動いている。例えば、串カツ田中は年間休日数を最大で117日まで増やす方針を発表した。年間12万〜24万円の支給増となる賞与も新設した。すかいらーくは運営する店舗の深夜営業廃止を打ち出している。待遇改善ができない飲食店が優秀な人材を獲得できなくなりつつあるのは明らかだ。
だましだまし求人活動を行うブラック飲食店に未来はない。
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