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» 2018年04月03日 06時00分 公開

14万9000人に支給ミス:またもや年金ミス、高まる不信 こんなずさんな会社になぜ委託した? (1/3)

日本年金機構から年金受給者のデータ入力を委託された情報処理会社が、契約に反して中国の業者に再委託していたことが発覚。情報会社自体の入力ミスも多発、業務を放置していたことも明らかになり、約14万9000人の年金支給ミスにつながった。

[産経新聞]
産経新聞

 あまりにずさんな実態に年金への不信が止まらない。日本年金機構から年金受給者のデータ入力を委託された情報処理会社が、契約に反して中国の業者に再委託していたことが発覚。個人情報が他国に渡ることも問題だが、それにとどまらない。情報会社自体の入力ミスも多発、業務を放置していたことも明らかになり、約14万9千人の年金支給ミスにつながった。年金をめぐってはこれまで何度も不祥事や失態を重ねている。なぜこんな会社に大切な年金情報を任せてしまったのだろうか。(社会部 天野健作)

photo 記者会見で頭を下げる日本年金機構の水島藤一郎理事長=3月20日午後、厚労省

報道発表せず

 「平成30年2月の老齢年金定時支払における源泉徴収税額について」

 問題は2月13日、年金機構のこうした題名で記されたホームページでの公表に始まる。所得税の控除のための申告書が提出されなかったため、年金支給額が少なくなる人がいることを告知する内容で、報道発表はされなかった。機構の内規で、報道発表には当たらないと判断したという。

 申告漏れは年金をもらう側だけが悪いわけではない。今回、申告書の様式や記入方法が大幅に変更され、「記入方法が分かりにくい」という苦情が相次いだ。複雑すぎて記入ミスも多く、過少支給は約130万人にも上った。

 問題は拡大していく。正しく申告したにもかかわらず年金が正確に支給されなかった。機構が委託した情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)が入力ミスをしていたからだ。機構は昨年末に入力ミスに気づくものの、「年末ということもあって代わりの会社が見つからなかった」と、ずるずる業務を委託し続けたことがキズを広げていった。

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