炭酸水の分野でトップを走るのが、アサヒ飲料の「ウィルキンソン」だ。バーなどを中心に使われてきたが、11年にペットボトル商品を全国発売。炭酸水の直接飲用を広めてきた。販売量は08年から10年連続で増加しており、17年は前年を22%上回った。右肩上がりの成長を続けている。
4月10日には新商品「ウィルキンソンタンサン ドライ」を発売。スパイシーなフレーバーを加えることで、すっきりとした辛口の味わいに仕上げた。ウィルキンソンの購入が増えている20代男性の好みに合わせたという。
コカ・コーラシステムも、3月末に強炭酸水を発売した。炭酸飲料「カナダドライ」ブランドの新商品「ザ・タンサン」だ。強い刺激とキレのある味わいによる「おいしさ」が特徴だという。リフレッシュしたいときや、何かを始めるキックオフの瞬間など、強い爽快感を感じたいときを飲用シーンとして想定している。
さらに、「強い炭酸」以外にも広がりがある。ダイドードリンコは4月、無糖炭酸水「miu炭酸水」に、機能性表示食品「miu炭酸水プラス」を追加。「食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能」「お腹の調子を整える機能」があり、食事中の飲用を提案。健康志向の高まりに対応している。
飲み方や種類が広がってきた無糖炭酸水。強い刺激と健康志向という異なるニーズを取り込むことで、市場はさらに広がっていきそうだ。
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