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» 2018年04月20日 06時00分 公開

歴史インサイド:平安京に大邸宅跡 光源氏モデルゆかりの寺の領地、「政所」「齋」の墨書土器片……誰が暮らしていた? (1/4)

平安遷都間もない9世紀前半の嵯峨天皇の時代に、120メートル四方という広い空間に建てられた大規模な建物跡群が昨年出土した。京都市中京区の島津製作所本社内の平安京跡。京都市が出土品と遺構を精査した結果、土器片には「政所(まんどころ)」「齋」などと墨書(ぼくしょ)されていることが判明した。

[産経新聞]
産経新聞

 平安遷都間もない9世紀前半の嵯峨天皇の時代に、120メートル四方という広い空間に建てられた大規模な建物跡群が昨年出土した。京都市中京区の島津製作所本社内の平安京跡。京都市が出土品と遺構を精査した結果、土器片には「政所(まんどころ)」「齋」などと墨書(ぼくしょ)されていることが判明した。特に注目されるのは「齋」の墨書。「ものいみ」「とき」などと読める。調査地近くには伊勢神宮に奉仕する皇女「斎宮」の邸宅跡があったが、齋は神仏どちらにも通じる文字だ。そんな中でうかがえる大邸宅の主とは。(園田和洋)

平安京の“高級住宅地”

 調査地は三条大路に面した右京三条三坊五町の一角にあたる。

phot 調査地

 鎌倉時代に編集されたとされる百科事典「拾芥抄(しゅうがいしょう)」にある「西京図」では、9世紀後半には嵯峨天皇の子で源氏物語の主人公、光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)ゆかりの棲霞寺(せいかじ)の領地となっている。

 右京三条三坊五町内では昭和60年に調査が始まり、3回目の今回は同社の施設建設に伴い、昨年5月から12月までに約4500平方メートルを調査した。

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