(3)グローバル戦略の徹底
3月に日本で公開された『リメンバー・ミー』も大ヒットしている
ディズニーとドラえもんの成長力の差を比較したとき、やはりその存在感の大きな違いは、グローバル戦略の有無にある。ディズニーランドは現在、米国、仏国、中国、香港、日本にあるが、ディズニー映画はそれこそ世界中で見られている。
かつこの多極化のご時世に備え、中国市場用にムーランを、日本では『ベイマックス』で東京とサンフランシスコを足したような仮想都市を舞台にしている。
また最近日本でも公開された『リメンバー・ミー』はラテンアメリカ文化を舞台としている。
昨年の『モアナと伝説の海』はアイランダー(島で生活する人)文化であり、実写版の美女と野獣ではついにLGBTのキャラクターを登場させるなど、多様な文化を意識したつくりになっているのだ。
これに対し、ドラえもんはどこの国でもドラえもんであり、一部の日本アニメファン層のニッチな需要はつかめても、ディズニー映画のような世界的な広がりをみせることはできなかった。これが、映画の興行収入に実に30倍もの差がつく一因でもあろう。
東京ディズニーシー「ディズニー・パイレーツ・サマー」
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