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» 2018年05月02日 06時00分 公開

「線状降水帯」発生予測も:気象庁スパコン更新で予測精度大幅向上へ (1/2)

気象予測に用いる気象庁のスーパーコンピューターが6月に更新され、集中豪雨などの予測精度を大幅に向上できる仕組みが来年夏に導入されることが30日、同庁への取材で分かった。

[産経新聞]
産経新聞

 気象予測に用いる気象庁のスーパーコンピューターが6月に更新され、集中豪雨などの予測精度を大幅に向上できる仕組みが来年夏に導入されることが30日、同庁への取材で分かった。甚大な雨量をもたらすとされる「線状降水帯」など急発達する雨雲の発生予測は現在困難とされるが、観測態勢の強化など条件がそろえば将来的に実現が見込まれる。

phot アンサンブル予報のイメージ

 同庁によると、新たに運用開始するスパコンの性能は従来と比べ、計算性能は10倍、メモリ(記憶装置)は5倍、データ容量は30倍へ向上。これまで3年間で約40億円かけて開発され、今後5年間の運用費も合わせて計約100億円が投入される。スパコンの更新は6年ぶりで、6月5日から運用開始する。

 この更新で、気象庁で使用中の「アンサンブル予報」という予測精度向上の仕組みが高度化される。従来は台風や前線の動きなど大規模な現象にしか適用できなかったが、来年6月ごろには、より小さい規模の現象に適用できる「メソアンサンブル予報」が導入される。

 これにより、積乱雲が同じ場所で発生し続けることで一定範囲に多くの雨を降らせる「線状降水帯」などを事前に予測できる可能性も出てくる。線状降水帯は、昨年7月の九州北部豪雨や平成27年に茨城県常総市で起きた鬼怒(きぬ)川の決壊などの原因になった。

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