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» 2018年05月08日 06時00分 公開

ビジネスの裏側:「おしゃれな下着、あきらめたくない」乳がん経験を商品開発に 術後の肌に優しいブラ、患者の気持ちに寄り添う (1/3)

乳がんを経験してもおしゃれをしたい女性の気持ちに寄り添う下着づくりを行う企業が京都にある。自らも乳がんの手術を経験した中村真由美さん(56)が代表を務める「アボワールインターナショナル」(京都市下京区)。

[産経新聞]
産経新聞

 乳がんを経験してもおしゃれをしたい女性の気持ちに寄り添う下着づくりを行う企業が京都にある。自らも乳がんの手術を経験した中村真由美さん(56)が代表を務める「アボワールインターナショナル」(京都市下京区)。同社のブラジャーは皮膚への負担が少なく、パッドが外れにくいなどの機能を備えながら、レースや多彩な色使いでデザイン性も重視。中村さんがつくる下着には「乳がん経験者に寄り添い、治療後の新しい生活の助けになりたい」という思いが込められている。(安田奈緒美)

phot 乳がんの手術後の肌に優しいこだわり

「いつの時代の下着か」

 会社員だった中村さんが乳がんの摘出手術を受けたのは平成23年3月。2週間後には職場復帰し、「頑張ったご褒美に美しい下着を身に着けよう」と、新しい下着を探してみた。ところが、術後用の下着は胸や傷口を保護することに重きが置かれ、女性らしく「おしゃれをする」という視点が欠けていた。「いつの時代の下着なのか……」。ベージュの、胸元を大きく覆う不格好なブラジャーを見て思わずため息をもらしながら、「乳がんを経験してもおしゃれな下着をあきらめたくない」と思ったという。

 機能面も不満だった。従来の術後用の下着は動くと摘出した方がずれたり、補正のために入れたパッドが下着からはみ出したりしたからだ。着け心地とデザインが良く、手頃な価格の製品は見つからなかった。

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