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» 2018年05月10日 06時00分 公開

空前の猫ブームといわれる一方で……:猫の「多頭飼育崩壊」が社会問題 保護ボランティア破綻の懸念も (1/3)

空前の猫ブームといわれる一方で、猫の「多頭飼育崩壊」が社会問題化している。不妊・去勢手術をせず10匹、20匹と増やし続け、飼育不能→ゴミ屋敷化→近隣とトラブル−というのが典型的な流れだ。

[産経新聞]
産経新聞

 空前の猫ブームといわれる一方で、猫の「多頭飼育崩壊」が社会問題化している。不妊・去勢手術をせず10匹、20匹と増やし続け、飼育不能→ゴミ屋敷化→近隣とトラブル−というのが典型的な流れだ。崩壊後の対処は、猫保護ボランティア団体が中心となって担っている。しかし負担は増大するばかりで、ボランティアの“二次破綻”も懸念される。(服部素子)

phot 犬や猫などの多頭飼育が引き起こした問題

年に200匹超確認

 平成28年3月、猫40匹、未手術▽7月、猫22匹、未手術(室内に複数の猫の死骸。飼い主が認知症のため施設へ、20匹以上が室外へ放たれる)−。兵庫県尼崎市の猫保護活動団体「キャット・オペレーション・ネットワーク(C.O.N)」の記録の一部だ。28年度に11件の相談を受け、200匹超の猫を確認した。

phot 「ゴミ屋敷」と化した多頭飼育崩壊の現場 (C.O.N提供)

 「崩壊の第一要因は不妊・去勢手術の未実施。繁殖の知識が飼い主にないことや、高い手術費、地域からの孤立が背景にある」とC.O.Nの三田一三(さんだ・ひとみ)理事長(82)は話す。

 典型例として三田さんが挙げたのは、病気を抱えた高齢夫婦のケース。拾った1匹の猫が妊娠し、次々に子猫が生まれ、1年半で30匹を超えた。転居するが、飼えない−との内容だ。

 ボランティアが猫の不妊・去勢手術を行い、譲渡先を探すためノミ駆除やワクチン接種なども実施。約47万円の医療費は個人負担し、譲渡できなかった猫を手分けして引き受けた。

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