ニュース
» 2018年05月10日 06時00分 公開

経済インサイド:リストラ、新サービス……「ペーパーレス化」にあえぐ複合機各社のかつてない“試練” (1/3)

ITの浸透でペーパーレス化が進み、複合機メーカーが苦境に立たされている。先進国を中心にオフィス向け複合機の市場は縮小が続き、各社とも生き残りをかけて人員削減も含めた構造改革を進める。新規サービス開発などに活路を見いだす動きも活発化している。

[産経新聞]
産経新聞

 ITの浸透でペーパーレス化が進み、複合機メーカーが苦境に立たされている。先進国を中心にオフィス向け複合機の市場は縮小が続き、各社とも生き残りをかけて人員削減も含めた構造改革を進める。新規サービス開発などに活路を見いだす動きも活発化している。

phot 富士ゼロックスのユニバーサルデザインのデジタル複合機

 複合機はコピー、ファクス、スキャン(読み込み)など複数の機能を持つオフィス向け機器。リース契約収入とトナーなど消耗品販売や保守点検の収入がビジネスモデルだが、昨今のオフィスでは紙の書類のやりとりよりも電子メールが使われるなどペーパーレス化の流れが顕著だ。

 調査会社IDCの調べでは、世界の複合機の出荷金額はリーマン・ショック直後の2009年に254億ドル(約2兆7000億円)に落ち込んだが、12年には300億ドル弱まで盛り返していた。だが、その後は再び下降に転じ、17年は267億ドルに縮小した。

 アナリストの石田英次氏は「ITの浸透と環境意識の変化でペーパーレス化が進んだことが要因。新興国ではまだ需要はあるが、全体を押し上げるほどではない」と話す。

 苦境のリコーは北米事業を見直し、18年3月期に減損損失を計上するため連結最終損益が1700億円の赤字に転落する。昨年、北米を中心に5000人以上の人員削減など構造改革を進めてきており、山下良則社長は「今年は成長へかじを切る」と強調するが、市場環境は厳しさを増している。

phot 米ゼロックス買収について記者会見する富士フイルムHDの古森重隆会長(左)と助野健児社長=1月31日、東京都中央区(飯田英男撮影)
       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2018 Sankei Digital All rights reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -