初の決算会見に臨んだKDDI高橋新社長、「ブロッキング」「楽天参入」にコメント一問一答(2/2 ページ)

» 2018年05月10日 19時43分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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ドコモの戦略への見解は

――NTTドコモの吉澤和弘社長は、「通信サービスの顧客基盤から、『dポイント』の会員基盤にシフトする」と話していた。KDDIのポイント戦略はどうか。

高橋社長: ドコモは「d」の名前を使いながら、他のキャリアユーザーにもオープンに広げていく方針だ。一方、KDDIはオープンなサービスに「au」の名前を使いたくない。その方針の一環で始めたのが、ECサイト「Wowma!」の「WowID」だ。

photo NTTドコモの吉澤和弘社長

――NTTドコモの新プランをどう受け止めているか。

高橋社長: 慌てて対抗策を打つ必要はないと考えている。

――傘下に持つMVNOの顧客基盤をどう生かしていく?

高橋社長: 「au経済圏」と組み合わせることは当然考えていきたい。だが、具体的にいつからかはコメントできない。

――社長就任会見では、QRコード決済の加盟店開拓を進めると話していた。現状はどうなっているのか。

高橋社長: あの発言は、内部の検討スピードを上げるために言った面もある。どこまでやっているかは言えないが、LINE、メルカリ、NTTドコモにお声がけし、一緒に加盟店開拓を行いたい。

資産運用ビジネスをなぜ始める?

――大和証券グループと組んで資産運用事業を始めるとの発表があったが、どんな狙いで始めたのか

高橋社長: 通信とライフデザインの融合に向け、「au WALLET」や「じぶん銀行」以外のサービスも持ちたいと考えた。現在、金融業界ではシニアの方の投資は盛んだが、若い人を獲得できていないようだ。当社はユーザーのの利用動向に関するデータがあるため、うまく使いながら金融商品を出していきたい。

photo 資産運用ビジネスにも取り組む

――中国ZTEに対する米国の経済制裁は、KDDIにどんな影響があるか。

高橋社長: この問題に関しては苦慮している。ただZTE製のスマホには「mamorino4」などアップデートがない端末もあるため、影響はそこまで大きくはなさそうだ。ZTEから情報を得ながら対応していきたい。



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