しかるべき手続き。恐るべし。
“組織の森”に突入したら、ジ・エンド。どの“木”が間違っていたのか、ゆがんでいたのかも分からなくなり、森の中にいる自分=森の住民である自分、に全員が安堵(あんど)するのです。
さて、では“罠”にはまらないためには、どうすればいいのか?
上司に盾突くことを恐れない? いやいや、そんなことを考えなくても大丈夫です。ひたすら自分の仕事を愛すればいい。自分の作っている商品に愛を注げばいい。そうすれば、件のPRでも「ん? 何でここに午後ティーのことが書いてないわけ? オレたちの大切な紅茶さんを、午後ティー女子はどう思ってるの?」と知りたくなる。
そして、自分たちの大切な商品を愛してくれる午後ティー女子たちにも、彼女たちを見てくれる消費者たちにも思いを寄せることができるはず。
罠に落ちない策は、案外シンプルなのです。
ジジイとは自己愛に満ちた人。ジジイになりたくなければ、自分の仕事に愛を注げ!
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。
研究テーマは「人の働き方は環境がつくる」。フィールドワークとして600人超のビジネスマンをインタビュー。著書に『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアシリーズ)など。近著は『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実』(PHP新書)
【注:会社や上司に不満のない人には、全く役に立たない本です】
600万の黒字より、5億の赤字の方が評価されるんです――。瀕死の部署を再生させた後、左遷されたモリさん(仮)は、苦笑しながらこう語った。
上層部の意図に沿わない成功は全く評価されず、上層部の方針に従って出した大赤字は「ナイスチャレンジ」と見なされる。会社という組織では、そんな「残念」なことが毎日起きている。
どこの組織にでも起こる問題について、幾多もの理論や学術論文、600人以上のインタビューから、改善の具体策を導き出す。「あいさつ運動」や「17時退社を当たり前にした仕組み」によって、業績まで伸びた事例も紹介する。
「この会社、意味不明」と嘆くビジネスパーソンに向けて。希望のヒントが見つかる1冊!
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