龍角散ピーチの売り上げに大きく貢献しているのが中国人観光客だ。
龍角散の広報担当者は「中国の方が多く購入しているようだ」と説明する。同商品は韓国、台湾、香港では購入可能だが、中国では販売していない。
広報担当者の説明を裏付けるデータがいくつかある。
データ分析などを手掛けるTrue Data(東京都港区)は、全国ドラッグストアのPOSデータをもとに18年2月のインバウンド消費動向調査を実施した。調査によると、龍角散ピーチはトップ3にランクインしている。
True Dataはインバウンド消費において、リップクリームやこんにゃくゼリーといった商品でも、ピーチ風味が売れ筋になる傾向があると分析している。インバウンド消費の主役である中国人観光客にとって、桃は不老長寿の象徴であり、縁起のよい果物だ。
インバウンド需要を取り込んで売り上げを伸ばしているココカラファインでも同様の動きがある。「龍角散ダイレクトスティック」シリーズの売り上げは17年比で1.5倍のペースで増えており、ミントよりピーチのほうが人気だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング