コラム
» 2018年05月12日 07時30分 公開

5月病を吹き飛ばせ:トップアスリートに学ぶ、ビジネス集中力アップ法 (1/2)

ゴールデンウィークが明けてから約1週間経つが、まだ仕事モードに入れないといったビジネスパーソンもいるのではないだろうか。集中力の高め方などについてトップアスリートに学ぶことは多い。

[ITmedia]

 ゴールデンウィークも終わり、多くのビジネスパーソンの方が今週からオフィスワークを再開したはずだろう。さっそくフルスロットでバリバリと働いているだろうか。あるいは、“5月病”で何となく気乗りがしない、物事に集中できないまま、ぼんやりと一週間を過ごしてしまった人も少なくないかもしれない。

 そんなとき、どうすれば仕事に集中し、モチベーションを高めていけるのだろうか。いかなる状況においても常に高いパフォーマンスを維持できるトップアスリートに何かヒントを得られるかもしれない。オリンピックをはじめとする数多くの国際大会に帯同し、長年にわたりスポーツドクターとしてアスリートをそばで見てきた小松ゆたか氏に、トップアスリート流のモチベーション術、仕事(競技)の向き合い方について聞いた。

トップアスリートがベストパフォーマンスを発揮できるわけとは? トップアスリートがベストパフォーマンスを発揮できるわけとは?

集中力の高め方

 一流と言われるアスリートたちが、常に自分のベストパフォーマンスを発揮できる理由。それは、リラックスした気持ちにさせる副交感神経を優位な状態にして、自律神経をコントロールする術を身に付けているからです。だからこそ、彼らは大舞台でドキドキと緊張したり、ましてや過呼吸になったりすることもなく、集中力を保ちながら、普段通りの力を出し切ることができるのです。

 いきなり自律神経をコントロールするスキルを習得するのは難しいかもしれませんが、アスリートの心の整え方は一般のビジネスパーソンにとっても参考になるはずでしょう。彼らの多くはゆっくりと動くことで心を整えているのです。医学的にも、ゆっくり呼吸したり、行動したりすることは、副交感神経の機能を高めることになるのです。

 例えば、日本体操界をけん引してきた内村航平選手の練習風景を見ると、最初から最後までゆったりしていました。小走りで移動する姿など見たことがありませんでした。プロテクターを手に装着したり、テーピングを巻いたりするときでも、セカセカした様子は微塵もなく、ゆっくりといつも通り、自分のリズムを貫いているのです。

 メジャーリーガーのイチロー選手もその一人。ゆっくりと歩いてバッターボックスに向かう姿をご覧になったことがある人も多いでしょう。あの歩き方は、決してテレビカメラを意識して、かっこつけているのではありません。カメラに写っていない場所でも、ロッカールームでも、いつ見ても同じようなゆっくりとした歩き方をしているのです。あの歩き方によって、イチロー選手は心を整え、集中力を高めているのです。

 そうした行動をするには、ある程度の時間的なゆとりが必要です。スポーツ界にある「5分前集合」というルールはそのためとも言えるでしょう。5分前倒しで行動すると、心に余裕が生まれ、念入りな準備もできます。逆に常に時間ギリギリの行動をしていると、何かに追われるように焦ったり、準備不足となり、うっかりミスなども起きやすい。時間に余裕を持つことで、精神的にも常に安定していられるのです。それが競技の集中力にもつながります。これこそトップアスリートの心を整える技術なのです。

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