こだわりは本の選び方にもある。
ピックアップする本はビジネスパーソンが今読むべきものとして、出版業界関係者や大学教授、ビジネスの有識者などが集まる同社運営の「選書委員会」によって決められる。
出版社から「この本を取り上げて欲しい」という提案もあるが、紹介されることは確約しない。「月例でミーティングを持っている出版社もありますが、情報共有が目的となっていて、それが本の選定に決定的な役割を持つことはありませんし、出版社の皆さんにもそれは理解してもらっています」と大賀CEOは強調する。
このように今でこそ出版社からの引き合いも強いが、サービスを立ち上げたころ、最も苦労したのが出版社とのアライアンスだったという。大賀CEOはとにかく毎日のように出版社に飛び込み営業して、サービスへの協力を呼び掛けた。出版社によっては、要約サービスによって、本そのものが売れなくなるのではないかという意見も出たが、本に興味を持ってもらい、その認知度を高めることが、結果的に売り上げにもつながっていくはずだということを実績も交えて訴えた。
それに共感した出版社が1社、また1社と増えていき、現在は150社のコンテンツパートナーを抱える。そのうち20〜40社とは定例会議を開くまでになった。
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