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コンビニとネット通販に対抗 老舗洋菓子チェーンの新戦略ビジネスモデルの転換(3/3 ページ)

» 2018年05月17日 17時16分 公開
[昆清徳ITmedia]
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海外とネットに活路

 大手チェーンが新たな販路として強化しているのが海外とネット通販だ。

 シャトレーゼは15年から本格的な海外進出を開始し、シンガポールや台湾などの東南アジアを中心に約50店舗を展開しているという。モロゾフは17年に香港とシンガポールに相次いで新店舗をオープンしている。

 ネット通販については、各社は独自のネットショップを構築しているが、特に挑戦的な取り組みをしているのがモロゾフだ。同社は18年1月、モロゾフオンラインショップに「みみずく洋菓子店」という新ブランドをオープンした。毎日の仕事や家事に忙しいターゲット層のライフスタイルに合わせ、午後9時〜12時限定でスイーツを販売する。

 これまで老舗洋菓子チェーンは内需を取り込む形で成長してきた。しかし、人口減少といった社会構造の変化とライバルの台頭を受けて、新しい戦略を次々と打ち出してきている。老舗ならではのブランド力を生かし、新たなお客を取り込めるかどうかが注目される。

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