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» 2018年05月22日 06時00分 公開

食品や医薬分野で注目:「水圧駆動」、開発10年目の商機 環境・安全性に評価 (1/4)

油圧、空気圧、電気に次ぐ第4の駆動方法が注目されている。水鉄砲のように、水の力で機械を動かす「水圧駆動」だ。外部に漏れても水なので製品や周辺を汚すことがなく、火気のあるところでも問題がない。

[SankeiBiz]

 油圧、空気圧、電気に次ぐ第4の駆動方法が注目されている。水鉄砲のように、水の力で機械を動かす「水圧駆動」だ。外部に漏れても水なので製品や周辺を汚すことがなく、火気のあるところでも問題がない。食品や医薬、化粧品など生産過程で衛生面が重視される分野で、水圧の優れた環境性・安全性が評価され始めた。防水・防災や介護・福祉などでも活躍が期待され、5年後には1500億円市場に成長するとの予測もある。

photo 「食肉産業展2018」に出展したワタナベフーマックのデモンストレーションを熱心に見る来場者=4月11日、東京・有明の東京ビッグサイト

■今秋にも1号機納入

 「見積もり依頼は1件にとどまったが、油圧ではなく水圧というメリットに興味を持ったお客さまが多かった」

 4月11〜13日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「食肉産業展2018」に出展した食品加工機械メーカー、ワタナベフーマック(名古屋市中川区)の渡辺将博社長は手応えを口にした。

photo ワタナベフーマックがKYBと共同開発した「ADSオートプレス機」

 視線の先にあるのが、水道水で動く水圧技術「ADS(アクアドライブシステム)」を採用した「ADSオートプレス機」。水圧による強力なプレスで冷凍肉の厚みを整え、次工程のスライサーが同一形状・重量にカットしやすくする。展示機によるデモンストレーションには多くの入場者が足を止めて見入っていた。

 「プレス機は油圧」というのが食肉加工業界の常識で、同展で実際に水圧をアピールしてきたのは同社だけ。しかし営業担当者が顧客の声を聞いて「ニーズがある」と確信、水圧の可能性に懸けてきた。

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