「セダンを大切にしている」 マツダの「アテンザ」大幅改良セダンを選ぶクルマ好きに(1/2 ページ)

» 2018年05月24日 17時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 マツダは5月24日、主力モデル「アテンザ」(セダン・ワゴン)を大幅改良し、予約受注を開始した。6月21日に発売する。スポーツタイプ多目的車(SUV)の需要が拡大し、セダンやステーションワゴンの市場は縮小傾向にある。フラッグシップモデルに位置付ける新型アテンザを投入し、顧客層の再拡大を狙う。

photo マツダの新型「アテンザセダン」と小飼雅道社長

「クルマ好きの大人」をターゲットに

 「私たちはセダンを大切にしている。アテンザなどのセダンで最高のパフォーマンスを実現し、その上でSUVなどの車種に展開する。その意味で極めて重要なモデルだ」。新型アテンザの発表会で、小飼雅道社長は強調した。

 アテンザが属するセダンとステーションワゴンの国内市場は縮小している。マツダによると、このセグメントの新車登録台数は2015年から3年連続で減少。SUVなどのモデルの人気が高まってきたからだ。

 セダンとワゴン全体の市場が縮小する一方、このセグメントの輸入車の販売は減っていないという。このことから、「クルマ好きの人たちはまだセダンを選んでいる」と考え、そのようなユーザーに選ばれるモデルを目指した。

 想定するメインターゲットは、40代以上で輸入車を同時に検討するような層。これまでのアテンザは、セダンやワゴンの販売ボリュームが小さい20〜30代では高いシェアを占めていたが、主要ユーザーの40代以上ではシェアが低かった。「クルマ好きの大人」に支持されるために、デザインや機能の面で質感の向上を狙った。

photophoto 新型「アテンザセダン」(左)と「アテンザワゴン」
photophoto 新型「アテンザセダン」(左)と「アテンザワゴン」
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.