――タックルをした選手と、監督・コーチとのコミュニケーションにはどんな問題があったのか。
大塚学長: 世代が違うと、本当の意味でのコミュニケーションはなかなか難しいのではないか。現代の学生には、環境が変わると友人を作れず、自分で生きていくのがなかなか難しい人もいる。
――タックルをした選手はチーム内で孤立していたということか。
大塚学長: 受け取る側と伝える側の問題で、今の学生と指導者の理解の違いだろう。本人たちのコミュニケーションが本当の意味では成立していなかったのではないか。会社の上司や同僚との間でもよくあることだろう。
――今回は、そういう問題ではないのでは。
大塚学長: 一般的に、コミュニケーションついてはそういう側面もあるのではないかという話。詳しい内容は調査に任せたい。
彼が1人で会見したことは立派だったと思っている。彼をそういう状況に置いてしまったことについては申し訳なく思っている。
――彼の多くの友人が、匿名で「監督の指示があった」といっているが、どうお考えか。
大塚学長: 選手たちはプレッシャーを過剰に感じていたのかもしれない。この問題は複雑であることをご理解いただきたい。
――反則をした学生があれほどまでに落ち込んでいることについて、学生を守りながら育てていくべき教育者としてどう考えているのか。
大塚学長: 彼はまじめな男なのだろう。なぜ自分で(反則を)避けることができなかったのか。今は想像するだけだが、復帰してきたら彼の所属学部で話を聞いてみたい。
――内田前監督が監督に復帰してから、20人ほどの部員がまとまって辞めたとの情報がある。その情報は知っていたのか。
大塚学長: 当時の状況を聞かないと分からないが、数がその通りであれば急激な退部といえる。
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