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» 2018年06月04日 06時00分 公開

関西の議論:いたちごっこ「タテカン抗争」の行方は……京大「適正に対処」、学生「対話を」 (1/4)

京都大吉田キャンパス(京都市左京区)周辺に学生らが設置する立て看板(通称・タテカン)をめぐり、大学側と学生らの対立が深まっている。

[産経新聞]
産経新聞

 京都大吉田キャンパス(京都市左京区)周辺に学生らが設置する立て看板(通称・タテカン)をめぐり、大学側と学生らの対立が深まっている。大学はタテカン撤去を求める通知書を貼り出した後、全ての看板を撤去したが、学生らは保管場所を壊して奪還するという強硬手段で対抗するなど、「再設置」と「再撤去」が繰り返される事態に陥っている。他大学では逮捕者が出るほど大学側と学生側の溝が深まった歴史もあるタテカン。京大での「いたちごっこ」に、幕引きは訪れるのだろうか。

「俺がタテカンだ」

 5月1日午前の吉田キャンパス。百万遍(ひゃくまんべん)交差点から正門までの歩道(約650メートル)沿いに、多いときで70枚程度あった看板は20枚ほどに減っていた−。

 学生運動が盛んだった昭和40〜50年代に広まったとされるタテカン。特に京大では「自由の学風」の下、学生が意見を主張する手段として受け継がれてきた。

 タテカンについて「優れた景観づくり」を進める京都市の景観条例に違反するとして、市はこれまで、再三にわたり京大に行政指導を実施してきた。これを受け、京大は昨年12月、タテカンに関する新たな学内規定を策定。学内規定の運用を始めた5月1日、撤去に向けた動きを本格化させた。

photo 百万遍交差点の歩道上に設置されたタテカン=4月2日、京都市左京区
photo 立て看板が全て撤去された後の百万遍交差点の歩道=5月13日、京都市左京区

 多くのタテカンは規定に従った学生らが撤去したが、大学職員が残っているものに撤去を求める通知書を貼り始めると、一部の学生が止めに入りもみ合いになり、辺りは一時、騒然となった。「俺が立て看板だ」と書かれた大きな板を背負う反対派の学生も登場し、抗議活動も始まった。

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