ニュース
» 2018年06月11日 06時00分 公開

政界徒然草:3人の子持ち記者が議員の「3人以上産んで」発言を考えた (1/6)

「3人以上の子供を産み育てていただきたい」などと発言した自民党の加藤寛治衆院議員(72)=長崎2区、当選3回=に批判が集中し、発言の撤回に追い込まれた。

[産経新聞]
産経新聞

 「3人以上の子供を産み育てていただきたい」などと発言した自民党の加藤寛治衆院議員(72)=長崎2区、当選3回=に批判が集中し、発言の撤回に追い込まれた。実際に3人の子供を育てている筆者は、発言自体と世論のさまざまな批判に対し、何とももの悲しい気持ちになった。非常にデリケートな問題だが、ここには少子高齢化時代をどう乗り越えるか、奥深いテーマがいくつも潜んでいる。

photo 「3人以上産み育てて」発言を撤回し、謝罪する自民党の加藤寛治衆院議員=5月11日、国会内(春名中撮影)

 発言を聞いた最初の感想は「だったら子供を育てやすい環境を作ってよ」というやるせなさだった。

 筆者は現在44歳。妻は42歳で小学6年生と3年生、幼稚園年長の子供3人を抱えている。3人目が生まれたとき、同僚から「うちの給料で3人も子供を作って育てられるの?」と冗談めかして言われ、笑顔を返せなかったことを覚えている。

 子供1人あたり、実際いくら費用がかかるのか。

 文部科学省の平成28年度調査によると、保護者が子供の学校教育や課外活動(塾や習い事を含む)に支払った「学習費総額」は、幼稚園の3歳から高校3年生までの15年間、すべて公立に通った場合、高校授業料の無償化措置などを勘案しても1人あたり約540万円。すべて私立の場合は約1770万円だ。さらに大学の入学費と4年間の学費は、国公立大で約242万円。私立理系では約530万円かかっている。

photo 子供(14歳以下)の数と総人口に占める割合
       1|2|3|4|5|6 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

職種特集

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -