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» 2018年06月13日 08時00分 公開

ビットコインで「おくりびと」も出現:仮想通貨が新たなシノギに 溝口敦が斬る「3つの山口組」 (2/5)

[溝口敦,ITmedia]

「カタギには怖くてカネは貸せない」

 日本の覚醒剤の流通はほぼ100%暴力団が仕切っている。彼らは外国人が密輸した覚醒剤でもお構いなく流通を一手に引き受けている。所属団体の枠にとらわれず、「荷」を組織横断的に融通し合って密売のネットワークに乗せているのだ。

 もちろん表向きは山口組も組員に対して覚醒剤に触ることを禁じている。だが、近年は「個人使用はダメだが、シノギにする分には目をつぶる」程度に軟化している。背に腹は代えられないからだ。

 同じく「伝統的シノギ」とされる賭博では、インターネットカジノや闇カジノがまあまあという。ネットカジノでは従来、代理店の関係で山健組(神戸山口組)と弘道会(六代目山口組)が強いとされている。他の野球賭博や競輪・競馬のノミ行為、賭場の開帳などはほとんど死語に等しくなった。野球賭博などでは携帯電話やスマホで注文を受けるため、賭け金の集金が難しく、取りはぐれが増えている。同じ理由で高利の金貸し(マチ金やヤミ金)も貸し倒れが多く、彼らの間では「ちょっと追い込みをきつくすると、奴らは警察に駆け込む。怖くてカタギにカネは貸せない」といわれる。

 建設関係では解体業や人材派遣、前捌きなどにわずかに商機が残るが、下請けや孫請けからは暴排条例の影響でおおよそ排除されている。

 10年ほど前から暴力団に入らない犯罪グループ、半グレ集団が増えてきた。彼らはヤクザに近づけば毟られるだけと心得、暴力団と一線を画して来たが、半グレの中には暴力団にケツモチ(後見)を頼むリーダー層もいる。

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