「くさい!」を数値化 タニタ、“スメハラ”対策に「においチェッカー」体臭、加齢臭、柔軟剤も(1/2 ページ)

» 2018年06月18日 17時40分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 健康機器メーカーのタニタは7月1日、体臭や加齢臭、強すぎる柔軟剤のにおいなどを自分でチェックできる機器「においチェッカー ES-100」を発売する。センサーを体に当てると、においの強さを11段階で測定。ビジネスシーンなどで身だしなみを整えるのに役立ててもらう。メインターゲットは40〜50代の男性ビジネスパーソン。年間1万台の販売を目指す。

photo タニタが発売する「においチェッカー ES-100」。首回りや頭、脇などに当てるとにおいの強さを測定できる

10秒でにおいの強さを測定

 使い方は、上部のセンサー部分の先端を首回りや頭部、脇などに約10秒間近づけるだけ。「ピピッ」という音が鳴ると、レベル0〜10までの11段階でにおいの強さが表示される。レベル5を超えていると、周囲の人が気になるにおいだという。

 皮膚から出るにおいの原因物質はたくさんあるが、においチェッカーでは汗に含まれる成分をベースとしてにおい成分を推定。半導体ガスセンサーでその濃度を検知する。

photophoto においチェッカーはコンパクトなサイズ。上部のセンサー部分を開くと自動で電源が入る

 一方、今回の商品は「良いにおい」と「悪いにおい」を判別することはできない。商品企画担当者は「香水や柔軟剤など、自分では良いにおいだと思っていても、他人にとっては不快かもしれない。においは主観的であるため、定義できない」と説明する。皮膚から出るにおいだけでなく、香水や衣類に付いている柔軟剤のにおいの強さも測定できる。

 実際にさまざまなにおいで測定してみると、ブルーチーズはレベル5、酢はレベル7を示した。それに加えて、近づくと強いにおいを感じるほどの柔軟剤の香りもレベル5の数値が出た。

 体のにおいに限らず、強すぎる香りで周囲の人を不快にさせる「スメルハラスメント」への注目度は高まっている。担当者は「においケアも身だしなみの1つ。エチケットとして活用を提案したい」と話す。

photophoto ブルーチーズはレベル5(左)、酢はレベル7のにおいだった
photo 強い柔軟剤の香りを仕込んだ衣類も、他人が気になるレベルのにおいだった
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.