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» 2018年06月19日 06時00分 公開

ビジネスの裏側:ギブソン、サカエ……ドラム、ギターの老舗が破綻 良い楽器を作っても売れない時代か…… (1/4)

世界的な老舗楽器メーカーの経営難が相次いでいる。「レスポール」で有名な米老舗ギターメーカー、ギブソン・ブランズは5月、破産法の適用を申請。

[産経新聞]
産経新聞

 世界的な老舗楽器メーカーの経営難が相次いでいる。「レスポール」で有名な米老舗ギターメーカー、ギブソン・ブランズは5月、破産法の適用を申請。同月、大正14年創業のドラムメーカー、サカエリズム楽器(大阪市東住吉区)が債務整理手続きを開始した。いずれも製品に関しての評価や人気は高かったが、楽器が売れない時代になったのだろうか。(織田淳嗣)

photo 各メーカーのドラムが並ぶドラム専門店「アクト」。サカエリズム楽器製のドラムは塗装技術も優れていたという=大阪市天王寺区(織田淳嗣撮影)

くいだおれ太郎の太鼓製造

 サカエは昨年3月に2度の不渡りを出し、銀行との取引を停止。操業を取りやめ、今年5月から弁護士を通じて債務整理の手続きを行っている。平成28年9月期末時点の負債は約7億7200万円。担当弁護士は「債権者との話し合いを進めている。事業の売却も選択肢」と説明する。

 「サカエは大阪が世界に誇るドラムメーカー。非常に残念な思いがします」

 ドラムの専門店「アクト」(大阪市天王寺区)の店長、田名瀬信哉さん(46)はこう話す。同店が昭和61年に打楽器専門店としてオープンして以来、サカエとの付き合いは深い。サカエは胴体を真円に成形する技術が高く、木胴の製品は質の良い楓を仕入れるルートがあり、鳴りが良いのが特徴だという。その分、価格帯が30万円代と高く、プロのミュージシャンや音楽スタジオの買い替えが主な需要だったという。

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