年下の上司のもとで働くようになって、やりづらいと感じることはないか? そう聞くと、即座に「それはない」という答えが返ってきた。「私は脳天気なので年齢や立場は気になりません」と笑いつつ、「同じ課長でもそれぞれのスタイルがあるから、その人のやり方でやっていけばいい」と語る。その度量の広さが、さまざまな世代が交じるチームで楽しく働ける秘けつのようだ。
一方、長年の経験を踏まえ、若いメンバーに伝えていきたいこともある。大事にしているのは、「お客さまの視点」だ。
「昔は一つ一つ手を掛けて処理していたものも、今の時代はかなり省力化できるようになっています。10あった工程から3つくらい省いたときに、お客さまの視点で見て結果が同じならいいと思うんですよ。その場合、省いた3つの工程は余分だったということですから。ただ、効率化のために結果が変わってはいけません。そういうことを伝えるようにしています」(桧山さん)
今では逆に若手社員から「この工程はなくても、結果は同じですよね」という意見が出てくるようにもなった。
「若い子たちは、私とは違う目で見ていろいろな提案をしてくれたり、『今の世の中はこうなんです』と教えてくれたりします。そういう情報を吸収できるのも、また楽しいですね」(桧山さん)
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