コンビニのように幅広い食品・日用品を買える、一種の自販機をオフィスに置くというこの発想。ただ、食品や飲料を職場で買えるようにするサービスはこれが初めてではない。
菓子を職場に置いて自由に買えるようにした、江崎グリコの子会社が手掛ける「オフィスグリコ」に、自社のコーヒーマシンを職場に置いたネスレ日本の「ネスカフェアンバサダー」。いくつかの成功例が既に存在する。
そこで、久保社長が他のサービスにあまりない無人コンビニの強みとして強調するのは「ユーザーの好きな商品を選んで置ける」点だ。
無人コンビニは週2回、600のスタッフが各オフィスを訪れて商品を入れ替える仕組み。ただ、品ぞろえはオフィスによって全く違う。600種類の商品を全部置いている訳ではなく、ユーザーの好みに合わせた物をあらかじめ選んでいるからだ。
運営側はコミュニケーションアプリ「LINE」などを使い、ユーザーの要望を聞き入れて商品に反映させる仕組みをとっている。「〇〇社のソーダ味のアイスを置いて」「これはまずかったからもう置かないで」などのリクエストを運営側は受け取り、その通りに商品のラインアップを変更する。
週2回の商品差し替えのタイミングで、600のスタッフはあらかじめその無人コンビニのユーザーから寄せられた要望を把握。また、人気が出た商品や売れ残った商品の情報も無人コンビニから自動的に運営側に送られている。確実にユーザーが好む商品を置き、逆に不人気な商品や賞味期限が切れそうな商品は持って帰るようにしている。
オフィスで働く人が最も好む商品を提供するという、コンシェルジュ的な特徴を持つ本サービス。久保社長は「無人コンビニの購入データはいろいろと活用できる」と説明する。
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