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» 2018年06月25日 07時00分 公開

社会課題解決企業で働く福岡娘の奮闘記:福岡から出てきた私が入社3カ月で店舗運営を任された話 (2/5)

[尾方里優,ITmedia]

 今回は「目標」の大切さについてお話しします。

 皆さんも目標を掲げて日々ビジネスに携わっていると思います。目標を達成するために具体的な戦略を立てたり、営業活動を増やしたりと、さまざまなことに取り組んでいるのではないでしょうか。

 私も常にいろいろな目標を定めながら仕事をしていますが、以前は、目標というものは与えられた数字を達成することだけが重要だと思っていました。

 けれども、あるときから目標とは、単に数字をクリアするだけではなく、自分自身あるいはメンバーの仕事のやり方を改善して、行動変容を生むためのツールだと実感しました。結果を出すことはもちろんですが、それと同じくらい目標に向かうプロセスが重要だと思います。

 このことに気付いたのは、私がゲイトに入社して数カ月後に、ある店舗の運営全体を任されたときです。とても高い目標を与えられたのですが、それに対峙する中で、なぜこの目標を掲げているのかという物事の本質が見えてきて、そこから仕事に対する考え方が大きく変わりました。この経験はその後のキャリアにおいて大きな転機となりました。そのエピソードを紹介したいと思います。

2週間で300人のお客さんを獲得

 ゲイトに入社して1カ月経ったころから、居酒屋のマーケティング業務を任されるようになりました。マーケティングというと聞こえはいいですが、その仕事の中心は店にお客さんを呼ぶ仕事です。いわゆる「キャッチ」や「呼び込み」と感じる人も多いと思います。でも社長からはキャッチじゃない、マーケティングだと言われました。実際にやってみて感じたのは、これこそ店舗マーケティングにおいて重要で、意味のある仕事だということが分かりました。

 店の外に立ち、周囲の状況や、行き交うお客さんの様子をじっくり観察していると、なぜこの店は選ばれないで、あの店は選ばれたのかが次第に理解できるようになります。あるいは、どのように呼び込めばお客さんが入店してくれるのか、徐々にコツをつかんでいきました。

 具体的には、お客さんが入りにくいと感じる入り口を作らない、入り口のドアを開けたままにしておく、入り口は明るくする、外から中が見えやすい工夫などをしました。また、呼び込みという、ただお客さんを店に誘導しようとしているだけの人たちと一緒くたに見られると、話し掛けることすらお客さんに嫌がられるのだと肌で感じました。

 そこで、店の案内を必要としているお客さんに自然に声を掛けられるような動きを模索し、店の前や近くであいさつし続けることを思い付きました。元気に笑顔であいさつされて嫌な方はいません。店を探してない方には、「こんにちは!」や「お疲れさまです!」などの声掛け。店を探している方々だけに適切に話し掛ける。お客さんへの接し方のコツも身に付けていきました。あいさつしていて仲良くなった方で、1次会は別の店で予約してしまっていても、2次会に来てくださるようになりました。

浜松町 和の家 浜松町 和の家

 そうやって実際にお客さんを獲得できるようになり、2週間で約300人も利用者を増やしました。この数字は、この期間で来店したお客さん全体の43%に当たります。そうした成果を出していく中、入社3カ月目には、私に1店舗任せるという話が出てきました。

 任された店舗は、「浜松町 和の家」。36年間割烹料理を営んでいた店を引き継いだ、こじんまりとした50人くらい入る店です。ここで私に与えられた目標は、その年の12月の来客数を2000人にすること。ここ数年のデータを見ると、1300人前後が12月の来客数でした。

 ほとんどのメンバーが無理だと感じる目標でした。また、なぜ売り上げ目標でなく、来客数が目標なのか疑問に持つメンバーもいました。私自身もなぜ顧客数なのか、そのときは理解できませんでしたが、とにかく社長がそう言うのであれば信じてやってみようと、店舗のリーダーとしてこの目標にコミットしました。

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